企業キャラを手探りで作るブログ

イメージキャラクターを作って育てて活用する予定です

会議は踊る4

 弊社では1月に新年会を兼ねたプチ社員旅行があります。今年は伊勢神宮へ参拝に行ったのですが、1300年ほどの歴史がある神宮式年遷宮をしたばかりで休日の心斎橋かと思うくらいたくさんの方が参拝されておりました。

赤福売り場もすごい行列でしたけど。

その社員旅行の移動時間までに各自アイデアをまとめておくこと。と社長。

 

ムー「どうもノロっぽい感じで1日の半分以上トイレにいないとキツイんです」

センム「病院いったんか?」

ムー「今日祝日なんで、無理っす」 

センム「あーそっか、んじゃまぁお大事になー」

…という理由でこのブログの書き手である私の2013年12月は、クリスマス前後にノロっぽいアレ→インフルっぽいアレのコンボで出社できず、今までの話はその間に進行していたようです。 このエントリ以前の内容は一応関係者に話を聞き、語られなかった部分は「まあこんなもんだろ!」と想像で書いている部分がほとんどなのですが大体合ってるらしく大幅な書き直し等は発生していません(キリッ

 

さて今年もあとわずかというタイミングでのことでした。

 

カキユキ「ムーさん、会議です。」

ムー「会議?いってらっしゃい。」

カキユキ「や、ムーさんも参加ですよ。」

 

 

ドジャーン…ニンニンニン、ニンニンニン♪

 

 

ムー「なんすかこれ…?」

 

ワタシがいろいろと戸惑ってる間に会議は始まった。

みんな思い思いにいろいろと意見を言っている。

 

センム「で、どうやねん、サイトは」

ムー「どうやねん、とは……?」

センム「せやから、サイト作ってソーシャルやってアクセス数ドーンて」

 

ムー「ちょっと待って、この会議って何?なんで俺呼ばれてるのか誰か3行で」

 

電柱「キャラつくって」

M「歌わせて」

センム「サイト作ってソーシャルでドーンや」

 

ウッスラ感づいていたけど、やっぱりそうなのか。

この会社はまた何をおっぱじめたんだろうと久々に出社して空気だけは感じてたが…。

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ムー「ラフ、こんな感じでどうですか」

センム「あーそーそー、こんなんやこんなん」

 

打ち合わせしながらラフ起こしは話が即伝わるしこんなんでも円滑に話は進められるのでオススメです。

 

ムー「で!作るにあたってロゴとかその他いろいろ材料をください」

センム「画像はカキユキに、ロゴは作ってや」

 

以上、公式サイト会議終了。

「ソーシャルでドーン」とラフだけで完了。

 

 

続いて会社でバーチャルアイドルを作ってどうするか?に移行。

 

虎「こういうジャンルっていうとニコニコ動画とかで『歌ってみた』とか『踊ってみた』とかMMDというアプリで動画を作って公開するっていうのがセオリーだと思うんですけど、そのジャンルで有名な作曲の人に曲を作ってもらって公開するんです。

そうするとその作曲の人の元々ファンの方が聞いてくれると思うんですよね。」

 

センム「いくらかかんねん」

虎「…この場合の相場はわからないですけど」

 

社長「んで、その曲は買い取りするんか?」

 

買い取り…つまり著作権ごとその作品を買うのである。そうなると著者は弊社になるわけで、出来上がったものをどう扱うかなどフルコントロールできるメリットがある。

だがしかし前述の虎の作曲者のファンが聞いてくれるというコンセプトにはつながりにくい。作曲者が「オレの作品です」という形で作曲者自身が公開してくれないとファンを取り込めないからだ。

またこのようなCGM(コンテンツジェネレートメディア)ではお金の流れが見え隠れすることを嫌うユーザーも少なくない。

 

「ナントカPの曲だけど、アレはウラで企業から依頼されたんだぜ」

って裏側が見え隠れしたりとか、

「ナントカPが企業コラボだってよ、今まで俺達(ユーザー)側だったのに!」

とか、

 

ビジネスとして考えたら別におかしくはないが、無償で提供されるメディアとして考えると、「この無償には何かウラがあるのでは」とあまりいいイメージを抱かない人たちもいるのだ。

いわゆる炎上の危険性があり、こうなると弊社も依頼された作曲者もイメージダウンとなってしまい、双方いいとこがない結果になってしまうかもしれない。

 

ムー「今ってさ、ただ自分たちだけでバーチャルアイドル作りましたー!って言ってるだけで、ファン数はゼロじゃないすか?予算だとか資金的な計画とかを考えないで言いますけど、ユーザーにある程度解放してあげないと『踊ってみた』とか『歌ってみた』系でバズることにはならないんですよ」

 

 

一同(バズるってなんやねん…)

 

ムー「結びつきのつよいファンを得るなら、こちらからどんどんコンテンツを発表してユーザーに遊んでもらう=ファン獲得ってなるんじゃないですかね?

たとえばMMDで使えるモデルデータとか、楽曲のカラオケ配布。絵を描いてもらうなら設定画を用意するとかですね。

うまくいけばこちらが出すコンテンツよりもユーザーが作ったコンテンツ量のほうが何倍も多くなる。初音ミクが最初からネギ振り回してたかっていうとそうじゃないわけで、あれはユーザー側からの発信が公式っぽくなっちゃって、ローソンでミクのネギチャーハンとか商品化されちゃうってわけです。」

 

センム「それはもう過去に話があがってんねん」 」

 

ムー「いやまだ続きが。で、さっき挙げたものとかは至極当たり前なんですよ。なのでこちらから出せるものは過剰に全部出す。裏側もある程度見せちゃう。こんな会議しましたとか、ボツ案はこうだったとか。そうするとこの「アイドルを作る」という行為自体がコンテンツになる。

ウラも見せてるんで共感も湧きやすいし感情移入もしてもらえやすいと。

アイドルってファンが「ワシが育てた!」って思えたほうが売れるんです。」

 

 

 

沈黙。

 

 

 

 

あーしまったやっちまった。

 

ダーーーっと思ってることを言っちゃったからではなくて、黙ってりゃいいのにわけがわからないままわけの分からない持論をブチ撒けるとか痛い。

 

まあみんな黙ってるし、この案は流れるだろうな…。

 

 

社長「あんな、企画とかどうでもええねん。それから考えたらええねん。」

(全員:会議してる意味ねえwwwwwwwwwwww)

 

 

社長「お前ら先々考えすぎやねん。まだ出してもないのになんもわからんやろ」

 

 

センム「ウラ側も見せるってどうすんねん」

ムー「ブログ書きます、メイキング的な」

 

 

センム「いきなりぶっちゃけんのかい

ムー「ぶっちゃけますね。

センム「社長が踊ってるとかもか」

ムー「できれば全部」

 

 

 

 

まあこれは通らないだろう。

他のメンツも沈黙を守ってるし、どう決着つくかわからないけどこの案は、会社的に通らないだろう。

 

 

センム「それでいこか」

ムー「ファッ!?」

 

センム「社長、イイですよね?」

 

 

 

 

社長「あんなそれよりな立体映像でCG写し出してコンサートやんねん」

 

話のコシをコブラツイストで完全に破壊された……!

 

ユーヘイが「で」まで言いかけたところで電柱がユーヘイをチョークスリーパーで止めた。

 

センム「いや社長それは置いといて、今の方向性でいいですか?」

社長はちょっと不機嫌そうな顔をしながら「いややぁ」と、会議参加メンバーはまた振り出しに戻るのかと苦笑いをする。

しかし社長はこういう時に本気で嫌なら「いややぁ」ではなく「ダメや」とキッパリ言う。なので正確にはちょっと乗り気ではないけどダメじゃないという感じなのだろう

 

 

 

 

社長「まぁ、それでいこか、いややけどwwwww」

草生やしてる場合ではないけれど、これで当面の流れは大体決まった。

 

社長「あぁ出すもんは全部チェックさせてや。勝手に出したらあかんでぇー!」

 

 

一筋縄ではいかなそうだけれど…。