企業キャラを手探りで作るブログ

イメージキャラクターを作って育てて活用する予定です

会議は踊る1

弊社では2012年に浅草店をオープンし念願の東京進出を致しました。

浅草の店舗は東武浅草駅の駅ビルである「EKIMISE」にございますのでお近くにお越しの際は是非お立ち寄り頂きたいと思います。

それによって本社のある大阪から東京への出張、つまり取引先への訪問や各種打ち合わせなども比較的多くなってまいりました。

 

 

 

バイヤーであり店舗マネージャーのMとセンムが商談を終え、東京から大阪へ戻る12月某日の車中から始まります。

 

 

 

Mが無言でCD-Rをカーステに突っ込む。

 

M「………」

センム「………」

 

 

 

 カーステレオから流れてきたのはスローバラードではなく電子の妖精初音ミクの歌うあの曲。

 

センム「フツーに売れるやん」

M「でしょ?述べxx時間かかってますから。あ、ドラム、コピっといて下さいね」

 

センム「えっマジでやんの?」

M「マジです。」

 

ペペペチッペチッ…ペチペチペチッ

ドラマー必須のテクのうちのひとつ、膝エアドラム。

 

 

1曲リピート設定のカーステレオは3度目のリピートを再生していた。

 

 

センム「オーケー、もうできる」

M「ハイ」

 

 

やるべきことは全て終え、特に面白くない高速道路からの景色。

疲労感からか、眠気からか、どちらもリピート設定のカーステレオを止めようとはしなかった。

 

 

 

 

 

 

私「どうでしたこの間の出張は」

センム「Mがクルマん中でずーーーーーっとアレ流しててん。アタマおかしくなるかと思たわ!」 *1

 

 

 

お陰様で意外と(ウチワ的に)評判の良い当ブログですが、「あんなん書いて大丈夫?」「社長にぶっとばされるんじゃ」等の生あたたかい ご声援を頂いております。

心配ない!全部の登場人物と社長にオッケー貰ってからUPしてるから!

こちらからは以上です。

 

 

「できました!」

 

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そんなこんなでカキユキ画伯がキャラクターを書き上げた。

名前は「くノ一真友」。

弊社の商材的にくノ一は外せないわけで、*2巨乳でスタイルがよく特徴的かつ記号的な超ロングのポニーテールという今どきのバーチャルアイドルに必須ともいえる萌え要素になりそうなポイントも網羅しつつ、また企画メンバーからの絶対領域という意見。社長からの「色はピンク」「レンボーローズのアクセ」等の最初のラフに書いといてくれればいいのに的な追加要望など、なまじ関わっている人数が多いせいか書いては出しを何度か繰り返した末、ついにデザインが決定した。

 

…とブログに書いてしまえば数行なのだが、既に1か月以上の時間が流れていた。

 

絶対領域以外はほぼ社長のご要望な気がしないでもないがきっと気のせい。

一仕事終えたカキユキは一安心。

 

 

 

 

 

「できました!」

 

ほぼ同時期にM氏の楽曲もフルコーラスで聞けるように。

やはりこちらも約1か月。和風テイストをちょっぴり加味したポップチューンにPerfumeっぽいケロケロボイスを織り交ぜて仕上がっていた。

ヴォーカルはVOCALOID初音ミク

 

ちなみにギターソロだけが違うバージョン違いが存在する。

 

もちろんここまでこぎつける間には歌詞の追加や手直しなどが結構な数行われていたりする。

 

 

 

 

 

本格的な年の瀬、2013年12月下旬。

 

プロジェクトメンバーにそれらのコンテンツが配布され、プロジェクト会議が始まった。成果物も出そろって一気に盛り上がってきたのだ。

 

 

 

 

 

 

虎「初音ミクの声が入ってますが、このままでは使えません」

M「なんやて!」

 

要約するとこういうことになる。初音ミクは元々楽器アプリケーションであり、楽器として使用しているCDなども販売されているが、エンドユーザー使用許諾契約書によると「追加の許諾が必要」になるケースに該当する。

今回は楽曲販売(いつのまにやらCDデビューという大前提が)を見込んでいるのだ。

 

 

センム「許諾とればええやん」

虎「いくらかかるんでしょうね…。」

 

初音ミクの関連商品は多い。フィギュア、ゲームソフト、CDなどの楽曲販売などなど。パっと思いつくだけでどれもこれも物凄いお金が動いていそうな…いや間違いなく動いていると断言しても多分OKなくらいだ。

 

一瞬にして葬式ムードになってしまった…。

 

 

 

 

社長「ちゃうて、初音ミクはどうでもええねん」

 

一同「えっ」

 

 

社長「初音ミクやなくて、あくまでウチのキャラクターやって」

 

一同「…………………?」

 

要約すると、あくまで初音ミクっぽいキャラクターを作るだけでその声にこだわる必要はないという意味らしかった。(この結論まで30分かかった)

つまり会議メンバーのほとんどが「初音ミクみたいなん」を意識しすぎていた。

 

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Miku Miku Dance

しかし「バーチャル」アイドルを作って歌って踊らせるのだ。なまじニコニコ動画などを見ている企画メンバーズの脳内はいわゆるMMDを真っ先に連想していたし、現状一番実現しそうなプランはMMD+VOCALOIDの組み合わせが一番近道に見えたのだ。

 

 

センム「じゃ、誰が歌うねん」

社長「わたしやろか?」

一同「えっ」

 

 社長「歌はええとして、踊ったまんまCGにできるやろ?」

 

電柱「でき…………なくはないですけどぉ↑」

ユーヘイ「できますね」

 

電柱は結構慎重派だが、ユーヘイはこういうときにズバンと言ってのける。そこにシビれる憧れ…電柱と虎の顔面から血の気が引いていた。

 

 

続く

*1:実話である

*2:弊社にはライトオタクしかいません。