キャラクターを作ることになった。
※突然ですが、このブログは20%の推測と40%の実体験と40%の妄想で書かれておりますことを先にお断りしておきます。
弊社では戦国グッズや忍者グッズ、スマートフォン関連グッズなどの販売をしております。
それはスマートフォン関連の会議中だったと思うのですが、なんの前触れもなく社長がスっと会議中の席にやってきて。
「はい、これ。」
と一枚のコピー用紙(A4)を置いていったのです。
「えっなにがですか、なんですかこれ」
スマホ関連のリーダーはそれを手渡されてそう言うしかなかったし、おそらく声を出してない他のメンバーも同じ言葉がノドから出かかっていただろうと思う。
「コレ描いて」
「えっ」
そのままスマホ関連リーダーのユーヘイはデザイナーのカキユキにこの(後に赤の魔導書と呼ばれる)紙を無言で差し出した。
カキユキ「えっ?」
ユーヘイ「えっ」
そのままその会議は何事も無かったかのように終了したわけです。
2013 年に新入社員になったデザイナーのカキユキは渡された紙を見て小一時間悩んだ後、社長に話を聞きに行くわけです。
「初音ミクおるやろ?あんな感じで歌って踊らすねん」
「えっ」
初音ミク、言わずと知れた中高生を中心に大人気の国民的とも言っていいバーチャルアイドル……。デザイナーカキユキの脳内でモヤっとネギを振り回す女の子がラインダンスを始めていた。
イチ企業としてバーチャルアイドルを作る。
作った以上は楽曲のリリースやら映像化やらゲーム化やらなんか立体映像でコンサートとかファミマの菓子パンコーナーを染めるとかフィギュアだCM だ海外進出だ奇怪な気ぐるみだなんだと余程ヒトコトでは言い表せない壮大な計画が込められていたのであった!
「初音ミクだって」
「えっ」
さきほどのお返しとばかりにユーヘイに聞いた話をそのままぶつけるカキユキであったが、それでは何も話は進まない。
生真面目な新入社員デザイナーカキユキは
↑を元にデザインを起こし始めていったのであった…。
-------------------------------------キリトリセン------------------------------
「あの、社長。最初に描いた絵貸して欲しいんですが」
「ない」
「いやカキユキに聞いたら社長のトコにあるって言ってますが」
「捨てたんとちゃうかあ?」
「ないとすっげえ困るんですが」
「…なんに使うん?」
「ブログに載せます」
「あれ載せるんか!」
「会議で載せるっていったじゃないすか!」
「しらん、そんな細かい話聞いとらへん。カキユキ~~~!お前んトコにあるやろー!」
「(はるか遠くから)しゃちょーんとこでーす!」
「破って捨てたんちゃうかなあ」
「えー」
結果は上記のとおりです。